星状神経節ブロック療法


星状神経節ブロック療法の治療法と副作用は?


星状神経節ブロック療法とは、局所麻酔薬で自律神経のうち交感神経を一時的にブロックする多汗症治療です。


星状神経節ブロック療法は多汗症治療だけでなく、アレルギー症状、頸椎椎間板ヘルニア、慢性関節リウマチ、顔面神経麻痺、片頭痛などの上半身の痛みを伴う治療法としてよく知られています。


 星状神経節ブロック療法の治療法



星状神経節ブロック療法の治療法・メリットのどには主に上半身(頭・顔・首・肩・上肢・胸・心臓・気管支・肺)の交感神経をコントロールしている星のような形をした星状神経節という神経節があり、この神経節の近くに局所麻酔薬を注射し、一時的に交感神経の働きをブロックし、機能を麻痺させます。


多汗症をはじめ、交感神経が優位になったために起こる症状の場合、星状神経節をブロックすることにより、自律神経のバランスが整えられ、症状が改善・解消することが期待できるのです。


多汗症治療として行う場合は上半身、頭や顔の多汗症には効果がありますが、足の裏の多汗症にはほとんど効果はありません(手のひら・わきの下の場合は個人差があるようです)。


また一時的に交感神経をブロックするだけですので、症状が完治するわけではなく、個人差がありますが持続期間は数ヶ月~1年といわれています。


 星状神経節ブロック療法のメリット



治療目的以外の体のさまざまな不調が改善されることもある

手術痕などが残らない


多汗症だけでなく、交感神経が優位になったために起こるさまざまな症状が改善・解消されることもあります。


 星状神経節ブロック療法のデメリット(副作用)



効果がない人もいる(個人差がある)

完治するわけではない星状神経節ブロック療法のデメリット

何度も治療を受けると効果がなくなることもある

まぶたが重く感じることがある

涙が出やすくなる

声がかすれる

めまい

吐き気

行っているクリニックが少ない


星状神経節ブロック療法の効果が現れるまでには個人差があり、効果が現れるまでに数回、数十回治療を行う必要がある場合もあります。


ただ重大な副作用はほとんど報告されておらず、以上のような副作用もほとんど時間の経過と共に解消されていくとされています。


 星状神経節ブロック療法が行われている症状(病気)



・自律神経失調症
・アレルギー症状(花粉症・アトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・アレルギー性鼻炎)
・冷え性
・頸椎椎間板ヘルニア
・慢性関節リウマチ
・顔面の帯状疱疹
・心筋梗塞
・不整脈
・狭心症
・慢性気管支炎
・片頭痛星状神経節ブロック療法はさまざまな症状改善が期待できる
・口内炎
・便秘
・下痢
・痔核
・月経異常
・生理痛
・更年期障害
・膀胱炎
・インポテンス
・不妊
・水虫(白癬)
・脂漏性皮膚炎
・ケロイド
・アレルギー性結膜炎
・食欲不振
・緑内障、白内障
・睡眠時無呼吸症候群
・不眠症
・疲労倦怠感


星状神経節ブロック療法は、自然治癒力を高めることが期待できる治療法として、さまざまな症状や病気に対して行われています。


 

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